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どうも、こたつです。
ICU・HCUの看護師は患者の周辺環境を整理整頓するプロです。もしくはクリティカル領域の看護師は環境整備を整えるスキルが非常に求められてきます。ルート類がぐちゃぐちゃなところを見るとつい直してきれいに整理したくなってしまうという職業病をクリティカル領域の看護師は患っています。看護師あるある、ICU看護師あるあるなのでしょうか。
とにもかくにも付属物が多い
ICU・HCUというクリティカル領域では多くの点滴ルート、医療機器のコンセント、ドレーン等のチューブ類、人工呼吸器・補助循環など、様々なものがベッド周囲に置かれており、患者にも多くのルート類やチューブ類が留置されています。そのため、何も考えていないとベッド上やベッド周囲の環境はすぐに散らかってしまいます。「この看護師が働くとベッド周りが汚くて、この看護師が働くといつでもベッド周りが整頓されている。」という話題も出てくるほどです。
イライラ・ミス・インシデントの原因に
看護師が一番働く場は患者の周辺環境です。そこが散らかっていると自然と作業効率が悪くなります。また、物が散らかっていると働きにくくイライラしてきます。特に外科の術後ではドレーンの誤抜去など最悪なインシデントにつながってしまうことがあります。
環境整備は知恵の輪
ぐちゃぐちゃなルートは難易度が高い
先ほど述べたように患者の周辺環境では無数のルート類・コード類があります。また、働いていると「どのルートがどのコードよりも上にあるとやりやすい。」という働きやす配置ができてきます。そのような自分が働きやすい環境にルートやコードを整えることは至難の業です。特に一回ぐちゃぐちゃになったルート類を整理する時は知恵の輪を解いているかの如く、頭を悩ませています。
整理できた時の満足度
ICUの患者はCV(中心静脈カテーテル)を留置していることが多く、複数のルート類がごちゃごちゃになりやすいです。クリティカル領域の看護師がその光景をみると血反吐が出るような気持ち悪さを感じ、すぐに整理したくなるでしょう。知恵の輪を解くが如く必死に整理し、きれいに整理されたルート類を見た瞬間、その看護師の頭の中で知恵の輪が「カチッ」と外れる爽快な音が聞こえます。
心の乱れは環境の乱れ
クリティカル領域の看護師は患者の環境を整理整頓したがります。しかし、忙しいときや自分に余裕がないときはどうしても散らかってしまうものです。そのため、看護師の焦りは表情や話し方だけでなく、担当患者の環境にも反映されます。余裕がなく仕事ができない看護師の周りは散らかってるものです。特に師長とか…。
環境整備は意外と大事
環境をきれいに整理整頓をしたくてしょうがないというところも看護師の職業病の一つではありますが、環境整備は仕事の効率性・安全性、看護師の心の平穏に直結します。常に身の回りの物を整理整頓する癖をつけていくとシゴデキ看護師へ一歩近づくかもしれません。皆さんも患者のベッド周囲環境という離床拡大に伴い増えていってしまう果てしない知恵の輪を一つ一つ解いてみてください。
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