近頃は新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザウイルスの感染も流行しています。救急外来では発熱があるとインフルエンザとコロナウイルスの両方の検査をします。「インコロどうだった?」というようにインコロという新しい略語もできています。インコロに限った話ではないですが、感染予防の観点は看護師をはじめとする医療者にとって非常に重要です。特にICUなどのクリティカルケアは新たな感染症は全身状態の悪化に直結してしまう恐れがあります。感染症って非常に怖いものです。
今となっては差別されない時代
新型コロナウイルス感染拡大の猛威がピークであった2021~2022年あたりでは、病院外で看護職が差別を受けてしまうというニュースがちらほら見られました。病院で働いていると新型コロナウイルス感染によって人工呼吸・人工心肺の使用を強いられる患者を看ることもあります。当時のニュースもそのような重症管理が必要になってしまうという内容が強く表されたニュースが多かったと思います。実際にクリティカル管理を目にする人でなくても怖いのは当然だと思います。差別と言われるような行動をとる裏には自分や自分の周りを守る行動だったということは単純なものでしょう。とはいえ、自分も看護師だからと言って差別的な態度はいかがなものかと当時は思っていました。
新型コロナウイルス感染患者がいる病院で働いていてもほとんど差別されないという認識ができた今だからこそ、「当時はやっぱり医療職との接触は避けたくあるよね。」と思えました。その時のタイミングと現状によって感じることは変わるものですね。
コメント