2025/9/25 看護師の病棟間に存在する見えない壁 ICUの排他的態度

こたつの日記

 私はある病院のICUに勤務していますが、術後患者管理・院内急変患者管理を主に担当しています。そのため、一般床から患者を受け入れることもあれば、一般床へ転棟させることもあります。

 看護師の方なら何度も経験したことのある、病棟間の見えない壁。

 私が勤務しているICUも、一般床の他病棟と仲が悪いです。

 転棟の際の申し送りでは変にピりついた雰囲気になってしまうことや、ICU内で他病棟の看護・管理について文句を言ったりすることがあります。

 ICUと一般床では病院に求められている機能がそもそも違うため、一般床にICUの当たり前を押し付けることはナンセンスだと私は考えています。しかし、「一般床の看護師はろくに身体を管理できない。」と内輪で騒いでいる4、5年目のICU看護師をよく目にします。

 ICUは一人の看護師は患者を二人程度しか受け持つことができません。その一方で、一般床は10~20人の受け持ち患者が付きます。同じレベルで考えるだけおかしな話です。

 また、一般床が当たり前のように行っている退院支援に関しては、ICUでは、絶対と言っていいほど行うことはありません。そのため、退院支援という領域では、一般床の看護師よりもICUの看護師はかなり弱いです。

 ICUのようなクリティカル看護領域で働きたいと思っている人はある程度自分の仕事に責任や自信を持っていることが多く、上で述べたように自分以外の領域を見下す人が一定数います。

 しかし、自分の専門領域の視点でしか患者・看護をみることができないということはかなりレベルが低く技量が低い人です。

 ICUと一般床では求められえている機能が違うということを理解し他病棟との連携を深めていくことが必要です。

 そのようなお互いの病棟の機能や考えを尊重し合う姿勢を取っていきたいですね。また、ICU管理だけでなく他病棟の機能や管理を習得していき、他病棟のスタッフと円滑に物事を進められる看護師になりたいですね。

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