2025/9/17  新人看護師指導、何が優しさなのか 本人は楽をしたいのか・成長したいのか

こたつの日記

 私が働いている職場には今年の4月に新人さんが2名配属されました。どの病院にも新人教育担当や新人指導委員、新人指導係、プリセプターなど、新人がステップアップするための各担当者がいると思います。私が働いている病院にもそのような担当者はもちろんいますが、部署全体で新人を育成するという流れが比較的強いと感じています。

 新人さんによっては看護学生時代の基礎知識が少ない人もいれば、お、しっかり勉強してたんだなと思う人もいます。それでもスタッフ全体で必要な知識・技術を助言することや一日の業務に関して振り返りを行うことで、新人一年間の終わりにはほとんどの新人さんが同じようなレベルまで仕事ができるようになってきました。

 しかし、ここ数年は成長度合いが悪く1年目、2年目の子たちの業務習得のペースがかなり遅い状態です。共通しているのは「言われたことをやらない」ということのような気がします。

 今までの経験や本人の業務の様子をみて、先輩スタッフが「こうしてみてもいいんじゃないか。」「ここ勉強してみるとわかると思う」「毎日こうやって振り返ると次の日に活かされるよ」というようにアドバイスをしてもやっておらず、「一旦やってみる」という姿勢すら見えません。

 日頃の業務が大変すぎて勉強や振り返りができないということも懸念し受け持ちや重症度を落としています。とはいえ、もう9月。早く夜勤導入をできるようにならないと正規雇用としての条件が満たせません。

 そもそも例年の新人は業務を回すことやアセスメントをすることがうまくできず、悔しくて泣いてしまうほど心に負荷がかかっていました。それほど看護師一年目は大変なんだと思います。その心の負荷がかからないように受け持ちや求めるラインを下げてしまうと業務習得が進まず正規雇用にはなれません。もっと必死に危機感をもってやらないといけない段階まできています。

 知識がない、アセスメントができない、業務を進められないなどできないことだらけではありますが、それをクリアしないと看護師にはなれません。むしろ他の先輩看護師はそのような壁を一つ一つクリアしてきて今にいます。許容範囲の中でただ働いていれば仕事ができるようになると思っているのでしょうか。

 一年目は職場に慣れておらず、まだ他のスタッフとも親しくなれてないかもしれません。人一倍気疲れしてしまうタイミングでもあるとは思います。そのような大変さはもちろん寄り添ってあげないと負担が大きすぎます。他のスタッフも先輩方にそうしてもらってきました。

 大変なことには寄り添いつつ、それでも成長するためには必要なことは伝えていかないといけません。何も伝えずへらへら話していることが一番楽ですが、何が優しさなのかを考えてその場その場の対応をしていかないといけないです。

 看護師って大変な仕事です。それになるための最初の一年目はもっと大変なんです。新人看護師の皆さん、一つ一つ成長していけば必ず自分がなりたい看護師になることができます。先輩スタッフを頼りながらコツコツ成長していきましょう。

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