私の働いている病院では、働き出して一年目のスタッフは特定の色のストラップを付けて働くようになっています。看護師をはじめとするリハビリ課・薬剤課・人事課など一年目全員が同じ色で統一されています。特定の色で決められたストラップを身に着けることで、病院に慣れていないスタッフを先輩スタッフが助けられるようにするための仕組みでしょう。
新人スタッフを見て思うこと
今日は妊娠している姉の定期受診の付き添いで職場ではない病院に出向く機会がありました。その病院にも新人マーク的なストラップを付けているスタッフをちらほら目にしましたが、スタッフとは違う立場で目にすると少々考えさせられるものがありました。
死んだ魚のような目
一年目マークを付けた看護師を見たのは院内にあるコンビニです。歩くのはゆっくりで目に活力がなく店員さんへの袋をくれるよう言い放った言葉の力のなさに、つらそうだなぁと口から言葉がつい出てしまうのではないかとヒヤッとしました。自分が看護師で、自分が一年目の頃に味わったつらさを投影してしまったのかもしれませんが、働き出して一年目の子がそんな表情になるまで追い詰められる施設に入院したいと思うでしょうか。下の立場の子がこんなにも疲弊するような組織だと、上位スタッフはどんな印象のスタッフなんだろうと想像すると、良い印象の人を思い描く人は一握りでしょう。
つらいときもあるよね。
新人スタッフを助けるがために新人マークを作ったはずが、新人だと周りにわかることで、組織の印象が悪い印象になってしまう…。こんなことを考えるのは自分だけなら杞憂にすぎませんが、自分だけではないとすると、実にやるせないことだと思いました。今や看護師不足は全国共通であり、新人看護師をスパルタ教育していきたいと考えるような看護部は存在しないでしょう。しかし、他企業と同様、新人時代は苦しいものです。その苦しさがないほど手厚く育てたいと思ってもできないのは、人手不足や命に関する責任など様々な理由があります。また、看護師が成長していく過程では、自分の考えや倫理観の傾向を受け止めるためには、多かれ少なかれつらさを経験することは仕方がないというのが私の持論です。新人がつらくないように育てるというのも難しい話です。
休憩時間に明るくご飯を買う人に看てほしい
昼休憩に魚が死んだような目で働いている新人看護師の先輩スタッフはきつかったりするのかもしれないという偏見に次ぐ偏見を持った考えを持つのがそもそもの間違いだとは思います。それでも、自分が入院するのであれば、休憩時間に明るい表情でパンやおにぎりを買っている看護師に見てもらいたいです。
日記程度に書こうと思いましたが、今日もつらつらと綴ってしまいました。死んだ目をしたとしても、ふざけてギャーギャー言っていたとしても、看護師として働いている人は誰もが働き者で頑張ってくれていて非常に尊敬しています。
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