2025/10/4 男性看護師 どう生きるか

こたつのつぶやき

 私の職場は男性看護師の比率が3割ほどです。「看護師は安定の職業」というセリフは使い古されたかのように扱われていますが、生涯年収や働き方を考えると、安定という簡単な言葉で表すのは浅はかだと思っています。ましてや男性のライフスタイルからすると、そのワードが当てはまらない場合もたくさんあるでしょう。

 看護師の稼ぎが比較的高いと言われるのは手当によるものが大きいです。その主なものが夜勤手当。

 そのような手当てを駆使したとしても、40代には他の職業の稼ぎには追い抜かれてしまいます。健康や時間を費やしてできた手当を駆使したとしても追い付けない状態になるんです。

 その問題を解決する方法で最も単純なものは、師長などの管理職へキャリアアップすることです。主任・係長・副師長・副部長・部長など管理職のキャリアはいくつもあり、もちろん昇給もあります。

 しかし、院内の師長はいったい何人いるのでしょうか、ましてや、看護副部長・看護部長は何人いるでしょうか。そもそも管理職をやりたいと情熱を燃やす人はどれほどいるでしょうか。

 一家の大黒柱になり得るということを考えると、よくそんなことを考えてしまいます。職場の男性スタッフと飲み会をすると今後のキャリアに関しての議論は頻繁に交わされます。パートナーが働けなくなった時にはしっかりと収入を得たい、子供の学費等に不自由しないように稼ぎたい。それでも家族の時間はある程度作れるような働き方がいい…。

 上のようなことは贅沢な望みのように聞こえますが、一回の人生、望んだことはできるだけ叶えていきたいです。

 

 そもそも女性社会が主な看護師業界で、男性が同じようなことをしていては、周りと差があるポジションを築くことができるとも思えません。病院・施設、どこに属するにせよ、独自のポジションを作るしかないと思っています。

 幸いなことに、私の周りには、自分だけのポジションをどうにか作ろうと日々邁進している男性スタッフの方々が多いです。とても恵まれた環境だと思います。

 私は2026年4月から大学院に進学し、研究職へ踏み入れたいと考えています。私の職場に大学院進学するスタッフは非常に少ないですが、10年後の自分の姿のために自分だけのポジションを作ろうとしている先輩方には日頃勉強になることが多いです。

 2026年3月には現職から去りますが、男性看護師として活躍できる人材になれるよう、今周りにいる男性スタッフから様々なことを学んでいきたいです。

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