2025/10/2 ほんとに様子を見ていい状態なのか ベストな判断をするには

こたつの日記

 看護師をしていると、状態をみて異常か正常かを判断することが求められます。しかし、中には異常な状態であっても今は仕方がないと判断され「この状態でも様子を見ていって良い。」と医師に言われることも少なくはないです。

 例えば、心電図波形で、一時的に左脚ブロックになっていることが発見されたとします。その場では自覚症状や血圧低下もなく「自然に洞調律へ改善するなら様子見ていっていいよ。」と言われることがあります。

 さて、このような状態が続いて何が起こるかというと、看護師の中でその患者が左脚ブロックになっていることが当たり前になり、左脚部ロックになった時の危機感が薄れてしまうことです。実は循環動態の破綻につながりやすい左脚部ロックでも、「この人は良くなっているからそこまで緊急性はないんじゃないか。」という思いが心の中によぎりやすくなり、急変対応に支障が出ます。

 そもそもICUは急変リスクが高い患者ばかりです。何が起こっても不思議ではないという認識は大切な考え方の一つでしょう。それでも邪魔してくるのは「慣れ」というものです。

 スタッフ間でもカンファレンスや個々の意識で「これって本当は異常なんだよね。」「悪化することでどんなことが起こるんだろう。」と異常だという視点を見逃し慣れてしまうことなく、その場その場で適切にアセスメントできるようにすることが大切だと思います。

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