新人看護師のここだけ注意すれば最低限許される心構え

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 今回もご愛読ありがとうございます。

 どうも、こたつです。

 看護師業界では「メンタル崩壊」「退職」「お局」「後輩いじめ」「うつ」などが特に話題になっていますよね。特に新人一年目は、地獄のような毎日を送ることは避けては通れない道になってしまっています。看護師キャリアの中で最もつらい時期の一つである新人一年目のメンタルについて書いていこうと思います。

最初に結論

 新人看護師は患者さんを殺さない限り最低限大丈夫です。この考え方がシンプルで的を得ていると思います。

この考え方を念頭に置きながら記事を読んでいってください。私なりの新人看護師事情が皆さんと共有できたら思います。

気を遣う場面が無限

 新人看護師だけでなく、一般企業の新卒さんたちにも共通していますが、上司・多職種・面識のない同僚など、「悪い印象が付かないようにはどうすればいいか。」と気を遣わなければいけない人しかいません。また、他スタッフが新人看護師が自信をもてるように「これなら新人さんでもできる仕事」を考えたとしても、新人看護師にとっては、“無駄に“とも言われてしまうほど神経を使わないとできない仕事だったりします。人にも仕事にも神経を果てしなくつかってしまう時期です。

最適解を導くのは至難

 新人看護師は、看護学生・専門学生時代に看護実習や講義を通じて、多少ながらに自分なりに状況を考えて判断する力養う練習をしてきています。しかし、臨床現場では、学生時代の実習では考えもしなかったレベルの視野の広さで、その場その場の状況や事情を見て物事を判断することが求められます。あまりの多重業務の複雑さが故に、自分で最善の選択をしたと思ったとしても、上位スタッフからした最善の選択に当てはまることはほとんどないと言っても過言ではありません。医療に関する知識不足・他スタッフとの協働における経験不足・多職種への理解不足は一長一短では培うことはできず、その場その場の最適解を導くのはまだまだ難しいと思って腹をくくるのが良いです。

一滴のやりがい

 仕事を続けるうえで大切なものの一つがやりがいです。看護師というと患者さんの状態が改善していくのを感じられることや、患者さんにケアをして「ありがとう。」と言われるなど、いくつか想像できると思いますが、新人時代はそのようなことにやりがいを感じられるほど余裕はないです。唯一やりがいを感じられるのは給料が口座に入金された時です。患者さんからの感謝の言葉も今ではやりがいにつながりますが、新人時代はそのようなありがたい言葉に感動する心の余裕は残念ながらないです。

看護師として働いて良いこと

 看護師の新人時代はつらいことばかりで離職してしまう人も多いです。一方で看護師として働くメリットを簡単に挙げていこうと思います。国家資格、夜勤ができると若い世代の中では高収入、引っ越しても再就職がしやすい、再就職後も安定した収入、ローンを組むときなどの社会的信頼は保証されている、家族・周りの人からの受けがいい、健康面に関する知識が増える  です。周りの職種と比べて特に大きなメリットは国家資格持っていて働くことができれば、安定した収入を得ることができることです。高収入ではないですが、基本的には、看護師として働くことができれば、安定した将来が待っています。

誰でもできる新人看護師の必要最低限なこと

 看護師として働き安定した暮らしを手に入れるには、新人時代を乗り越えることが最初の大きな壁ではないでしょうか。ここで私が先輩看護師に教えてもらった新人時代にこれさえやっておけば何とかなる最重要事項を教えてもらいました。それは、 異常かもしれないことはなんでも報告すること誰にも返事と挨拶は元気よく丁寧にすること体調を壊さないこと です。

異常かもしれないことはなんでも報告する

 新人看護師であったとしても向き合わないといけないことは患者に対する責任です。新人看護師には知識不足・経験不足は付きものです。もし、新人看護師に、なぜ異常な状態になっているのか、そのような治療過程で今の状態に至っているのかということを理解するというレベルを求めている指導者がいるとすれば、その指導者は的外れであり、理想主義で、無能でしょう。ただ、「何か体調が悪そう」、「前回と状態が違う」ということは、受け持っている以上上司に報告しなければいけません。また、その報告を受けた上位の看護師が、その後どう対応するかを判断し、そこから先の責任はその上位看護師になります。新人看護師は報告することで、それに関する責任を押し付けられるという強みを持っていると思ってみても良いかもしれません。新人看護師は比較的組織に守られた存在なんです。

返事と挨拶を元気よく丁寧にする

 社会人として生き残るうえで重要なことの一つとして、周りの人からして好印象かどうかです。社会にでてみてわかることの一つとして、何もできず頭の悪い人も、どうにか働いて給料をもらうことができているということです。何もわかっていない知ったかぶりでも看護師をやって食っていけます。そのような人たちが兼ね備えているのがコミュニケーション能力です。どんなに分かっていなくても、命に直接的にかかわるミスをしなければ、相手が気持ちよく話せるように立ち回ることができれば、大抵のミスはチャラにできると思っていいでしょう。仕事ができなくても気持ちよく話すことができれば、仕事場での居場所を作ることができ、職場の中で生き残れます。

体調を壊さない

 看護師になると様々な技術を習得し、複数のステップアップを歩むことで少しずつ自分でできることが増えていきます。そのため、次の課題は何かということを振り返りながら歩んでいくしかないです。そんな中、絶対的に新人の成長スピードを下げるのは、新人看護師がその日の業務を休んでしまうことです。新人本人が休んでしまうと指導者・師長は何も打つ手がなくなってしまいます。また、新人時代に限らず、休まず出勤し続けることは自己管理として非常に大切なことです。病院に行かないことはその場しのぎですが、病院に行ってみると何か得られるものはあるんですよね。  新人時代は精神面・体力面のどちらもきつく、そこにどう自分が対処できるかが大切です。自分なりのストレスコーピングを駆使するほかにも、周りから助けも十分に受けつつ精神面・体力面を保ちながらなんとか病院に通うことが大切です。

新人は一年間辞めなければ100点満点 この三つだけは頑張ろう精神

 いろんな気遣いをしている新人看護師はいろんなことを頑張らないと気負いがちです。新人自体も自分なりの目標をもって志の高い人もいます。そうなると許容を大きく越した負荷を抱えてしまうことがあります。かなりしんどいですよね。私の中では、新人看護師は病院を辞めずに通うことができたら100点と考えています。一年間通うことで何かしらで必要な人材になることができると思っています。そのためにも、難しいことは考えすぎず、先ほどの、異常かもしれないことはなんでも報告すること、誰にも返事と挨拶は元気よく丁寧にすること、体調を壊さないこと という三つのことだけを最低限頑張るという心持はとても大切です。

次回投稿

 私自身、新人時代はもう自分なんて看護師として働けないと思ったことがたくさんありました。それでも何とか、一年間風邪を引かずに、精神的にやまず病院に行くことができ、患者さんを殺すようなアクシデントも起こすことなく新人時代を終えたと思います。新人時代を乗り切るための考え方、日々成長するためのコツなども当ブログで紹介できればと思います。

  

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